【プロが解説】後悔しない家づくりのための照明計画|よくある失敗と成功のポイント

「なんだかリビングが落ち着かない…」
「照明が暗くて家事がしづらい…」
新築住宅で意外と多い“後悔ポイント”としてあがるのが、照明計画のミスです。
照明は単なる“明るさの確保”ではなく、暮らしやすさや空間の印象を左右する重要な要素。
しかし、間取りや設備の優先度が高くなりがちな家づくりの中で、つい後回しにされがちです。
実際に建てた人からは、
- 「照明の色がちぐはぐで統一感がない…」
- 「とりあえず天井にシーリングライトにしたけど、雰囲気がイマイチ」
- 「スイッチの位置が不便で生活しにくい」
といった悩みが多く寄せられています。
この記事では、家づくりにおける“照明計画の落とし穴”と、後悔しないための成功ポイントを具体的に解説します。
HORI建築が実際に手がけた照明設計の事例も交えながら、“快適で美しい住まい”のヒントをお届けします。
よくある照明の落とし穴と成功のポイント
落とし穴①|「とりあえずシーリングライト」で後悔…
新築でよく見られるのが、全室に天井のシーリングライトを均一に設置するパターン。
明るさはあっても、空間にメリハリがなく、どこか落ち着かない印象になってしまいます。
■成功のポイント:照明は“役割”ごとに使い分ける
- 全体照明(空間全体を照らす)
- 間接照明(雰囲気・くつろぎ感)
- スポットライト(作業・読書など)
空間の使い方に合わせて複数の光を組み合わせると、暮らしに寄り添った明るさが実現します。
落とし穴②|色温度のバラバラが“落ち着かない空間”に…
LEDには「昼白色」や「あたたかみのある電球色」など、光の色味があります。
これを適当に選ぶと、空間全体がちぐはぐな印象になってしまいます。
■成功のポイント:空間の用途に合った色温度を選ぶ
- リビング・寝室:リラックス感のある電球色
- キッチン・洗面所:手元が見やすい昼白色
“シーン別に光を選ぶ”ことで、居心地の良い空間に仕上がります。
落とし穴③|スイッチの位置が不便でストレスに…
照明の質が良くても、スイッチの位置が悪いと毎日の小さなストレスになります。
■成功のポイント:生活動線に合わせたスイッチ設計
- 寝室にはベッド脇の消灯スイッチ
- 廊下や階段は両端から操作できる3路スイッチ
- 洗面所やキッチンには手が汚れていても操作できるタッチレス照明もおすすめです。
落とし穴④|照明の“高さ”を考えていない
特にペンダントライトやダウンライトは、高さ次第で快適さも印象も大きく変わります。
■成功のポイント:空間や家具配置に合わせて高さを設計
- ダイニング:テーブルに近い位置にペンダントライトで落ち着きある演出
- リビング:天井に間接照明を仕込んで柔らかな光を拡散
「何を照らしたいか」から逆算して高さを決めるのがポイントです。
まとめ|照明は“空間の完成度”を高める重要な設計要素
照明は“あって当然”ではなく、“こだわることで暮らしの質が上がる”重要なインテリアです。
HORI建築では、照明も含めた設計提案を初期段階から行い、お客様一人ひとりの生活スタイルに合ったプランを丁寧にご提案しています。
光の質が変われば、家の居心地はぐっと変わります。
見た目の美しさだけでなく、住み心地を高める照明計画を、ぜひ一緒に考えてみませんか?